SIerのプロジェクトマネジャーから、運輸会社の社内SEを目指す人の職務経歴書の書きかた
翔泳太郎さんは、ベンチャーSIerに勤務する37歳男性です。業績悪化などを理由に、6年以上勤めた会社から転職を決意。某運輸会社の社内SE職に応募することにしました。
企業に応募するも、なかなか書類審査がパスできずにいたとのこと。「自分だけで考えるのに限界を感じていた。どこが悪いのか、第三者の目で見てもらいたかった」という太郎さんは、キャリアアドバイザーのインタリスト 山川純子氏に応募書類の添削を依頼しました。
アドバイスにより、どこがどのように変わったか、ビフォア・アフターでお見せします。
実績が多すぎても伝わらない! 応募先に適したものだけを厳選しよう
以下は、添削前の太郎さんオリジナルの書類です。Wordで全4ページにわたります。添削前の書類について、キャリアアドバイザーはこう評価します。
「100点満点で採点するなら、65点。記述の冗長さがあだになり、『誠実さ』は伝わってくるが、残念ながら『有能な人物』とは思われにくい。応募先企業が求めるものを意識して、文章をシャープに絞りこむ必要性を感じました」
以下、職務経歴書のそれぞれのポイントについて、キャリアアドバイザーのコメントとともに見ていきます。
応募職種、職歴要約について(1/4ページ)

応募職種
貴社の情報処理部門では、ファシリティ面・マネジメント面から個々人の働く環境を整えてきた経験が活かせると思っています。身に付けてきたノウハウを活かしながら、経営全般を理解した上で、価値の高いITガバナンスの実現に取組みたいと考えております。業務を安定して継続させることと、成長に合わせたITの活用と実現を目指したいと思います。
「…してきた経験が活かせると思っています」
なぜそう思うのか、根拠を追記すると説得力が増す。根拠がなければ、「経験を活かして貢献したい」など、意欲を示す表現に変えること。
「価値の高いITガバナンスの実現に取り組みたい」
この取り組みで、応募先企業に与える価値を明記すること。会社の方向性と一致していれば問題ないが、そうでない場合、「現在の御社はここが足りない」という批判に受け取られかねない。実現のために何をするか、具体的な提案を書いたほうがベター。
職歴要約
職歴要約は、以下の4つポイントから10行程度にまとめる。詳細な説明は職務経歴覧に譲り、応募先企業がもっとも関心を持ちそうな実績にしぼる。
- 経歴のサマリー
- 実績や客観的評価
- 達成できた根拠となる行動特性
- 今後の抱負
対面と対話コミュニケーションをモットーとし、カウンセリングマインドを持って相手とコミュニケーションすることを心がけている。心のケアを重視し、活き活きと働ける職場づくりに取組んだ。
それぞれの職における行動や心がけは、実績・成果とのセットで記述すること。成果は、具体的な貢献度がイメージできるように。たとえば「中途採用の未経験者の育成に実績」とあるが、それだけでは曖昧。育成期間やレベルを加えることで、具体性が増す。




