現在フリーターとして働く男女に「将来に対して不安があるか」尋ねると、70.3%が「不安に感じる」と回答した。高校生、大学・大学院生、主婦に行った同様の質問では、同回答は50%程度に留まる。

正社員としての就業希望の有無を尋ねると、フリーターの62.2%が「正社員を希望する」と回答。過去2年の同質問への回答をみると、2008年には45.2%、2009年は58.1%と年々上昇している。
1つの仕事を長く続けたいか尋ねると64.9%が続けたいと回答。2008年の51.5%から10ポイント上昇している。

フリーターに週に何日勤務しているのか尋ねると、「週5日」が39.6%と最多。次いで「週4日」(18.0%)、 「週3日」(15.3%)と続いた。
2009年の同調査では、今年と同じく「週5日」(37.4%)が最多である一方、2009年に2位であった「週1日」(14.3%)は、2010年には5.0%と大幅に減少。一方、「週3日」「週4日」は5ポイント、「週5日」「週6日」も2ポイント近く数値が上昇しており、フリーターの勤務日数が増加傾向にあることがわかる。
他の属性の勤務日数をみると、高校生、大学・大学院生は「週3日」以下が全体の半数。フリーターと同じく「週5日」が最多を占める主婦も32.6%に留 まり、他の属性と比較しても、週5日勤務するフリーターの比率が高いことが伺える。

調査結果について、「an」編集長 奥山 真はこう解説する。「今回の調査結果では、フリーターの将来への不安がより色濃くなっており、これに応じて正社員希望・長期就業希望の傾向も強くなるという、安定志向の高まりが伺えました。2008年秋のリーマンショック以降の不況の影響を受け、2009年調査時もこの傾向は見られましたが、景気に回復の兆しが見える2010年も、この傾向は続いているようです。他の属性と比較しても、週5日勤務の傾向が高く、働く意欲が強いフリーター。アルバイトからの正社員登用などのチャンスを創出していくことが、フリーター、雇用者双方により良い効果をもたらすことも多いのではないでしょうか」
本調査は、北海道、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、東海(愛知)、関西(大阪、京都、兵庫、滋賀)、九州(福岡)在住で、1年以内に非正規雇用に就業した15-34歳の男女を対象に、2010年3月(2009年、2008年ともに3月)に実施した。有効回答数は、2008年が8,866人、2009年が7,608人、2010年が7,071人である。



