こんにちは。前回から、就活・転活におけるウェブの活用方法をお届けしています。今回のテーマは「求人広告」です。ここでいう求人広告とは、転職情報サイトや求人誌に掲載されている、人材を募集する内容の広告のことです。
「広告ですから、美化されていますよ」ということをお伝えするだけでなく、それをどう活用するかのノウハウもお伝えします。ご期待ください。
これホント?と思ったら 求人広告を社員や関係者に直接見せてみる
求人広告について、どんなイメージをお持ちでしょうか。CAREERzine読者の方ともなれば、その情報を鵜呑みにすることなく、「求人広告はいいことばかり書いているんじゃないか?」「この求人広告に書いてあることは、どこまで本当なのだろう?」という疑問を持って接していることでしょう。
皆さんの懸念どおり、求人広告には「正しいウソ」がよく含まれています。「正しいウソ」とは、「間違ってはいないのだけど、かなり美化した見せかたになっているもの」「事実だが、それほど実績がないもの」などです。たとえば、「20代後半で役員になった人もいる実力主義の社風です!」などと言いつつ、そんな抜擢を受けたのはその人以外いない、「留学制度あります!」と言いつつ、その制度を活用した人は5年間で1人しかいないなどのケースです。
これを見破る方法は、求人広告をプリントアウトし、その企業の人事部以外の社員に見せることです。これから応募する企業の社員に見せるのは抵抗があるなら、業界関係者でもいいでしょう。親しい間柄なら、求人広告のURLを送ってみてください。
そのときの相手の表情やコメントに注目です。何らかの反応があるはずです。「人事はこんな広告を出しているのか…。カッコよく見せやがって…。いや、実際はね…」というように、ぶっちゃけ話が始まることも。そう、一般の社員はどんな求人広告を出しているのを知らないものなのです。本音を聞けるのです。
手っ取り早いテクニックとして覚えておきましょう。
「未来型コンサルティング営業でベストなソリューションを提供」など、横文字表現には「それって何?」というツッコミを
求人広告でよくありがちなのは、不必要なまでに横文字の言葉を使用し、職場や仕事をカッコよく見せる表現です。見出しで書いたように「コンサルティング営業」「ソリューション」など、もっともらしい横文字表現が並ぶことも。
横文字を使うのは、仕事を美化するのに手っ取り早い方法だからです。たとえば「コンサルティング営業」について。どんな営業にも「コンサルティング」の要素はあるわけで、わざわざ書くほどのことではありません。このように表現されている仕事ほど、「コンサルティング」の要素が低いこともあります。見つけたらまずは日本語訳して理解し、その職種の人がしているであろう、毎日の仕事をイメージしてみましょう。
とくに、異業種への転職をする際は重要です。わからない用語があったら、なんとなくわかった気にならず、きちんと調べること。そうすることにより、その業界や仕事への理解が深まります。
例外的に、美化する以外の目的で横文字を使う場合もあるので注意してください。たとえば、新規事業など、秘密プロジェクトのメンバーを募集する場合です。横文字表現をすることにより、仕事の中身をぼかすわけです。
私は社会人4年目の時に、某電機メーカーに応募し、合格したことがありました(結局辞退したのですが)。その時の応募要項(求人広告ではなく、その企業のHPの採用コーナーに掲載されたものですが)は、横文字だらけのような、抽象的なような表現だらけでした。面接の際に「結局、何なのですか?」と質問したところ、「合格し、入社した日にお伝えします」とのことでした。当時、構想中だった新商品に関するプロジェクトメンバー募集だったのです。
やや話はずれましたが、「コンサルティング営業、それって何?」というツッコミを大事にしたいところです。(次ページへ続く)



