高まる勉強熱 キャリアアップできる資格を狙え!

不況の波が、思わぬ形でサラリーマンたちの意識に影響を与えているという。それが、「資格熱」だ。企業の業績悪化が顕在化するなか、リストラや再就職といった雇用不安は高かまるばかり。資格取得を通じてキャリアップすることで、生活防衛を図ろうというのだ。
それを実証するかのように、全国各地の資格スクールは空前の人気。大手学校の公務員や公認会計士の講座は、前年比2~3割増の利用率。再就職に備えて、技術関連の資格取得を目指す50代以上も目立つという(日本経済新聞:2009年3月24日参照)。
しかしながら資格といっても、国家資格から民間資格まで内容はさまざま。何を取得すれば、本当に雇用や就職に有利に働くのだろうか。
そこで今回は、弁護士、米国公認会計士、公認内部監査人、公認金融監査人の資格を持ち、『できる人の資格勉強法』(中経出版)、 『難関資格は働きながらとりなさい』(かんき出版)の著書でも知られる佐藤孝幸氏に、役立つ資格の選び方、ビジネスパーソンの資格の勉強法についてお話をうかがった。
社会人になってすぐバブル崩壊 リストラにおびえる日々
最初に紹介すべきは佐藤氏の経歴。いまでは4つの資格を持つ身だが、新卒で外資系銀行に就職した1992年当時は、まったく資格に関心がなかったという。
ところが、そんな意識に変化が訪れた。入行まもなくしてバブル崩壊の憂き目に遭い、先輩社員が次々とリストラされていったのだ。次は自分の番ではないかとおびえ、将来への不安を感じたという。
「就職2年目を迎えた頃から、業績悪化を理由に外資系企業の日本撤退が目立つようになり、私が働いていた東京支店も無関係ではありませんでした。本店からのリストラ要請に従い、先輩が次々と辞めさせられていくんです。入社したばかりで給料の少ない私はすぐにリストラ要員に挙がりませんでしたが、とにかく戦々恐々の毎日でした」(次ページに続く)














