動きたい人材と採用したい企業 ニーズがマッチして動き始めた

「Webビジネスでは、かかわる人の企画力や戦略がよりダイレクトに成果につながります。個人の能力への依存度が、他の業種に比べて高い業界だといえるでしょう。ところが2008年9月のリーマン・ショック以降、倒産したり事業を縮小する企業が増え、『自分の企画やスキルを活かせる別の会社へ移ろう』と考える人が増えてきました。
一方、企業もそうした人材を獲得することで、自社でも新しいビジネス展開が期待できると考え始めました。人材と企業双方のニーズがマッチしたことが、現在のWebマーケティングや企画担当者への求人増につながっています」と分析するのは、サーチファーム・ジャパン株式会社 常務取締役の伊藤紳氏だ。
同社では、企業の依頼に応じて、適したスキルや経歴の持ち主をスカウトする、いわゆるヘッドハンティング・ビジネスを主に展開している。
「終身雇用が崩壊した現在、全体的にキャリアアップ指向が高まってきています。そうした中で、積極的な転職を考えていなくても、優れたキャリアや能力を持った方は大勢います。当社ではそうした方々に、他社のポストを提案することを通じて、自分のキャリアを見つめる機会を作っていただくというコンセプトで業務を行っています」
このため同社では「ヘッドハンティング」という言葉をあえて使わず、「エグゼクティブ・サーチ」という表現を用いている。
「一般にヘッドハントというと、言われたままに人を探してきて、給料の額で引き抜くといった荒っぽいイメージがあります。しかし当社は、上でも触れたように、ご自身のキャリアについてじっくり考えていただき、その上で必要な転職だと納得していただけた場合のみ、仲介するよう心がけています。そうした意味でも、いわゆる『引き抜き』ではなく、『その人の中にあるシーズの掘り起こしと活性化』という姿勢で取り組んでいると自負しています」(次ページへ続く)














