前編では、彼らが結成して10年目にして世に出はじめるまでを語ってもらった。後編では、彼らの仕事観や、若手ビジネスパーソンの悩みに触れて思うことに迫る。
能動的な仕事と受動的な仕事の違い。いかに発注どおりにしあげるか

――ネタ作りはどんなふうに?
児嶋 宿題方式で、設定なんかをお互い考えてきて、「これいいね、広げようか」みたいな。
渡部 練り直して練り直して、完成までに5~6年かかったネタもありましたね。
児嶋 いい設定はあるけれど、どの役が一番はまるのか、どういう展開にしたらいいのか……土台はあるけれど、その上に載せる最適なものはなにかで悩んでいました。
――ネタとトークと司会の違いはなんでしょうか?
渡部 ぜんぜん違いますね。能動的と受動的の差。トークや司会はいただいている受動的な仕事、それはいわれた仕事をいかに発注どおりにできるか。一方、能動的なネタに関しては、譲っちゃいけない部分がたくさんあって。
児嶋 ネタは作品なんで、作って練習しているイメージを、一番近いかたちで発表できるように。トークや司会は、不確定要素がたくさんあるので、その場その場で違う対応をしていかなきゃならない緊張感がありますね。ゲストを生かさないといけないわけですし。
――一番、自分らしい、やっていて楽しいのは?
渡部 どれもそれぞれ違った楽しさがあるのですが、自分らしいのはネタですかね。コントをやっているときは楽しいです。テレビ収録でウケるのも楽しいし、ライブも楽しい。J-WAVEで「PLATOn」という生放送のラジオ番組を月曜から木曜の毎日やらせていただいているのですが、毎回いろんな方に来ていただいて、ラジオではいきいきせざるをえない面もありますね。
――人と打ち解けるコツはあるんですか?
児嶋 それは渡部のほうが得意ですね。
渡部 いやいや、普段は僕、そういうところ、ぜんぜんダメで。番組ではスイッチを入れて、ゲストの方に気持ちよくなってもらおうとするんですけれど。
――キツくなることはありませんか?
渡部 だから無理するのはやめようと思って。2人ともぶすくれていると仕事がなくなってしまうので、「面倒くさいけれどやらなくちゃ」というふうに思っちゃいけないですよね。
2人の関係は「共同経営者」。会社の営利を第一に考える
――お2人の関係をひとことで表すと?
渡部 共同経営者ですね。プロダクション人力舎という会社に利益をもたらすために、2人でそれぞれ協力しなきゃいけないし、1人ずつのときは会社の看板に傷をつけちゃいけないし。コンビについて「家族」とか「親友」とか表現する方もいますが、僕らの場合はそうじゃないんですよね。友だちじゃないし、説明が難しいんですけれど、共同経営者というのが、一番しっくりきているかなと。
児嶋 難しいんですよね、いろんなたとえをする人はいるけれど、それがはまっているかというと。
――共同経営がうまくいくコツとは?
渡部 やっぱり会社の営利を目的にするしかないのではないでしょうか。それ以外ないですよね。「あいつのために」とか情に流されるとよくない。
――お互いの尊敬するところは?
渡部 児嶋はすごいタフですよね。いろんなことに関して、根性があるというか。それはすごいなと思います。僕は結構細かかったり、すぐ気持ちがなえちゃったりもするんですけど。
児嶋 渡部はネタ以外でも、いろいろ計算をしてますよね。僕はその辺、雑な部分があるんで、安心できます。(次ページへ続く)



