自分磨きとしての恋愛 仕事と恋愛の関係(1)
今回からは「自分磨きとしての恋愛」をテーマにお届けしたいと思います。「婚活」「草食系男子」など、恋愛関連のキーワードも流行語になっていますよね。そして、恋愛が決してうまくいっているとはいえない言葉であることも注目すべきポイントです。
遅ればせながら、大ヒットした『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書 山田昌弘、白川桃子)を手にとってみました。社会的背景を分析しつつ、今どきの恋愛事情がよくまとまっており、なぜ今、「婚活」が必要なのか、そして具体的な方法がよく分かる本だと思っています。ぜひ、読んでみてください。
このコーナーでは、人事担当者の視点、実体験から、「仕事と恋愛」について、具体例を交えつつ、さまざまな角度から考えてみたいと思います。第1回目は若者の仕事と恋愛の気になるデータをご紹介します。
新成人の73.1%に交際相手がいない現実
衝撃的なデータをご紹介しましょう。結婚紹介会社のオーネットが発表した、「第14回新社会人意識調査」によると、2009年の新成人のうち、実に73.1%に交際相手がいないのだそうです。これは調査開始以来、14年間で最低の数字とのこと。
男女別にみると、男性79.5%、女性66.8%となっており、男性の交際率が低いことも明らかになりました。「草食系男子」の傾向が顕著だとも言えますね。もちろん、これは「たまたまその時に交際相手がいない」人を含むデータではありますが、衝撃的な数字です。

おじさんの昔話のようで恐縮ですが、私が20歳の頃と言えば、「恋愛」は生活においてかなりのマインドシェアを占めていました。仲間との話題においても、「恋愛」関連の話は高い割合を占めていました。1人暮らしのアパートの固定電話で、先輩や友人と延々と恋愛の話をしたものです。休刊した『Hot Dog Press』をはじめ、いわゆる恋愛マニュアル本も世の中に満ち溢れていました。
ちなみに、『Hot Dog Press』には北方謙三先生による「試みの地平線」という人生相談コーナーがありました。このコーナーは若者から絶大な支持を得ていました。悩める若者からの相談に対して、北方先生は「軟弱」「偽善」などという言葉で斬り、相談に対して「覚悟」「可能性」「度胸」などという力強い言葉を返します。
特に人気だったのは「初恋の人に振られてしまった」などという相談に対して「ソープへ行け!」という破壊力抜群のセリフを炸裂させることでした。「初恋」という最初のハードルに悩んでいる若者に対してのこのアドバイスは無理があるだろうと思いつつ、読者は徐々にこのセリフを「くるか、くるか」と待ちわびるようになりました。
連載の後期においては相談者も「先生はソープへ行けと言うかもしれませんが・・・」と、このセリフを予測するようになりました。1986年の連載開始から、2001年の春にかけて、この殺し文句の犠牲(?)になった男性は実に59人にも上りました。
今なら、会社で上司が部下に言ったらコンプライアンスで問題になりそうなセリフですね。その人生相談コーナーにおいても、「恋愛」や「異性」に関することは相談内容の30%を占め、「性」の12%と合わせると実に42%が恋愛関連の相談でした。いかに恋愛の優先順位が高かったのかが分かりますね。(次ページへ続く)














