ITコンサルタントのもっとも重要な仕事は「IT戦略」を担うこと
ITコンサルタントがかかわる業務内容は多岐にわたりますが、もっとも重要なのは、「企業のIT戦略立案とその実現」です。
具体的な例を挙げれば、「業務プロセスの再構築にITを活用することで、顧客満足や生産性を向上させる」「取引・顧客情報などを利用して営業・マーケティングを改革し、新製品や新サービスを開発する」「ネットワークインフラを整備することで、社内や遠隔地間、モバイル環境でのコミュニケーションを充実させる」(経済産業省「中小企業IT経営力大賞」参照)など、企業の経営を担う戦略だといっても過言ではないでしょう。
IT導入は、企業にとって経営レベルの大きな投資です。そのため、確実な「投資対効果」が求められます。
さらには、その戦略をITに詳しくない経営者にプレゼンし、理解・納得してもらわなければなりません。これを、自社のメンバーだけで成し遂げられる企業はそれほど多くないでしょう。だからこそ、その道のプロであるITコンサルタントの活躍が期待されるわけです。
前回の記事で、「ITコンサルタントの仕事はSEやプログラマの延長線上にはない」と述べた理由はここにあります。SEやプログラマは、ITについてはプロフェッショナルですが、企業の経営レベルでの戦略立案は専門外でしょう。また、ITに詳しくない人にも理解できるよう説明し、導入の価値があると説得するのにも、専門的なスキルが必要になります。
つまり、専門家として「経営」と「IT」を結びつけるのがITコンサルタントの役割なのです。役割分担で考えれば、SEは情報システム導入という「手段」にかかわり、ITコンサルタントはシステム導入の「目的」にかかわる、と区別できるでしょう。(次ページへ続く)














